ハンドメイドのカーテン
カーテン用のメッシュ芯地を使ったカーテンの作り方のご紹介です。
カーテンレール両サイドのランナー止まり間と、ランナー下から床までの高さを測り、床より1cm上の長さ、カーテンレールより5%ほど幅が広くなるように作りました。
カーテンのヒダ(フック)の数、ヒダ間の長さ決めなど、生地の裁断前にしっかり決めて作り始めます。
材料
コットン100%生地と75mm幅のテープ状のカーテン用メッシュ芯地を使いました。
生地
【5mカット】アルテック / A.Aファブリック コットン生地 グリーン [artek / aino aalto]
芯地
高密度メッシュ芯地(エコカーテン芯地)【75mm幅 No.2000】【m単位オーダーカット】
※芯地の幅はカーテンフックのサイズに合わせて決めます。
75mmのカーテンフックを使う場合は75mm幅、9mmのカーテンフックの場合なら9mm幅の芯地を使用。
作り方
(1)カーテンレールの幅、カーテンレールと床の間の長さ、ランナーの数を測る
(2)カーテンの仕上がりサイズを決め、縫い代を含めて生地を裁つ
(3)上部にメッシュ芯地を縫い付けて三つ折りにする
(4)下部(裾)を三つ折りにしてステッチ
(5)両サイドを三つ折りにする
(6)ヒダの間隔に印をつける
(7)ヒダを縫う
(8)両サイドをステッチ
(9)ヒダを仕上げる
採寸・サイズ決め
カーテンレール両端のランナー止め間の長さ、ランナー下から床までの長さを測ります。
カーテンの長さはランナー下から床までの長さより1~2cmほど短く、カーテンの幅はランナー止めの間の幅よりも5%ほど広くなるようにする。
カーテンの長さ(cm) | (カーテンレールのランナー下から床までの長さ)-1~2cm |
カーテンの幅(cm) | (カーテンレールのランナー止め間の長さ÷2)×1.05 |
ランナーの数を数え、カーテンのヒダの数と、カーテンの幅に合うようにヒダの間隔(12~14cmくらい)を決めます。
ヒダの大きさはカーテンの見栄えにも影響し、使う生地の量も変わるので、仕上がりのイメージや生地の見せ方に合わせて決めます。
ヒダにたっぷり生地を使うほどボリュームのあるカーテンに仕上がり、生地の使用量を減らしたい場合や、生地の柄を見せたい場合には、ヒダの山を小さくします。
〈具体例〉今回作ったサイズ
ひとつのヒダに7cmとり、ヒダの高さが2cm、折り返し1.5cmになるように作りました。
生地巾に余裕があれば、ひとつのヒダに8cmずつとり、ヒダの高さ2.5cm、折り返し1.5cmで作りたかったのですが、今回はカーテンレールに合わせて生地を選んだのではなく、カーテンを作りたい生地に合わせて、ヒダの数やヒダの高さ、ヒダの間隔を決めたため、やや小さ目のヒダです。
カーテンの出来上がりサイズは、カーテンレールの幅からカーテン1枚当たりの目安を算出。
カーテンレールのライナー止め間の幅は173.5cmだったので、5%の余裕を持たせたカーテンの幅の目安は 1枚あたり(173.5÷2)×1.05≒91cm。
ヒダの数を8個、ヒダ部分に7cm、ヒダの間隔を12.5cmで作成。
カーテン幅目安 | 仕上がり幅 |
(173.5÷2)×1.05≒91cm | 12.5×7+(1.5×2)=90.5cm |
レール幅:173.5cm | ヒダの間隔:12.5cm ヒダの間の数:7(ヒダの数-1) 両端の幅:1.5cm |
各サイズが決まると、必要な生地の幅も決まります。
ヒダ部分は折って縫うので、ヒダ部分の7cmは横幅に含めず、両端の1.5cmずつを加え、仕上がりサイズは12.5(ヒダの間隔)×7(ヒダの間の数①~⑦)+(1.5×2)=90.5cm。
実際には生地の厚みなどによって、作る過程で誤差も出てくるので、ヒダを縫う際には実測値から、ヒダの間隔が均等になるように微調整。
生地の裁断
上部(芯地部分)に15cm、下部(裾)に20cm、両サイドに3cmずつの縫い代をとって裁つ。
上部は芯地の幅の2倍、下部は裾の折り返し幅の2倍。
芯地を縫い付ける
両サイドに3cmずつ開け、上部の裏側の縁に沿って芯地を縫い付けます。
芯地を縫い付けて、7.5cmずつ三つ折りにする。
裾を縫う
裾を10cmずつ三つ折りにする。
ステッチをかけます。
両サイドを三つ折り
両サイドを1.5cmずつ三つ折りにする。
両サイドはヒダを作ってから縫うので、クリップや待ち針などで仮止めしておきます。
ヒダの作り方
ヒダを作るときには、まず二つ折りにしてステッチをかけ、真ん中を折りこんでステッチをかけて仕上げます。
今回はヒダに7cmとり、3.5cmの山折りにしてステッチをかけ、1.5cmずつ折りこんでステッチをかけて仕上げました。
ヒダの間隔に印をつける
両サイドの三つ折り部分を避けて、ヒダの間隔にチャコペンや待ち針などで印を付けます。
両サイド1.5cmを開け、表側に待ち針で印を付けました。
(ヒダの縫い合わせる部分(7cm間隔)に白い待ち針、ヒダの山部分(3.5cm)に赤い待ち針を留めています。)
ヒダを縫う
ヒダを山折りにして、芯地部分にステッチ(7.5cm)をかける。
この時点で両サイドはまだ縫っていません。
両サイドを縫う
仮留めしていた両サイドを縫います。
三つ折り(1.5cm)でステッチ。
裾まで縫う。
裾はこれで完成。
ヒダを仕上げる
山折りにしたヒダを仕上げます。
ヒダの真ん中を折りこんでステッチ(1.5cm)をかけます。
すべてのヒダにステッチをかけて完成です。
カーテンフックの取り付け
同じように2枚のカーテンを作り、芯地の幅に合うカーテンフックを取り付け。
75mm幅の芯地に合わせ、カーテンフックも75mm。
カーテンフック NK−1 75mm
高密度メッシュ芯地(エコカーテン芯地)【75mm幅 No.2000】【m単位オーダーカット】
アジャスタータイプのフックを使えば、カーテンの長さの微調整も可能です。
お気に入りの生地がインテリアに彩を添えるお気に入りのカーテンになりました。
【5mカット】アルテック / A.Aファブリック コットン生地 グリーン [artek / aino aalto]
インテリアに合わせたカーテン作り
カーテン作りの基本を覚えれば、窓のサイズに合わせて理想のドレープのカーテンを作ることもできますし、インテリアに合わせて、好きな生地でカーテンを作ることもできます。
窓のサイズに合わせてカーテンを作るなら、カーテンレールの幅やランナーの数から生地の必要巾を算出して、必要な量の生地を準備。
生地に合わせてカーテンを作るなら、生地巾からカーテンレールの幅に合わせてヒダの数やヒダの間隔を逆算して作れます。
今回は使いたい生地に合わせてカーテン作りをしたため、カーテンレールの幅に対して、生地の量はやや少なめです。
控えめのウェーブでフラットに近いため、カーテンを閉めると柄がよく分かります。
生地の量が少ないと、カーテンを開けてまとめたときにもスッキリ。
カーテンは開けている時間も長く、存在感が大きいので、タッセルで留めたときの様子も含めてイメージして作ると良さそう。
つっぱり棒に通すだけの簡易カーテンのように手軽に作り変えたり、掛け替えることはできませんが、インテリアのイメージに合わせた生地選びやサイズ決めができるのもハンドメイドの楽しみのひとつです。
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