鈴木環さんの黒い器
鈴木環さんの黒いピジョンカップを買いました。
形が同じでも色や素材が異なると違った器のようです。
耐熱用の土で作られた鋳物のようなピジョンカップ
鈍い光沢で、表面にざらつきのある、一見すると鋳物のようにも見える焼き物。
黒い釉薬の下に赤茶色の素地が見え、まるで鋳物の錆びのよう。
耐熱用の土で作られていて、同じシリーズの器には、直火やオーブン、電子レンジでも使えるプレートやお鍋、やかんなどもあり、白いピジョンカップとは違った特徴を持つ器です。
目止め
使用前にまずは目止めをしました。
米のとぎ汁に米粒を数粒加え、器を入れて弱火で20分ほど煮沸。
そのまま一晩置きました。
白と黒のピジョンカップ
ピジョンカップは、小さな白(Small)、大きな白(Medium)につづき、小さな黒いピジョンカップ(Small)で3種類目。
どれもスターネットで購入した器。
艶のある白と、ざらつきのある黒。
同じ形でも質感や風合いはずいぶん異なる器です。
個体差と白と黒の違い
黒いピジョンカップには耐熱用の土が使われていて、同じ形でも白いピジョンカップとは特徴が異なります。
赤茶色の素地に黒い釉薬の黒いピジョンカップ、黒い素地に白い化粧石の白いピジョンカップ。
素地も釉薬も異なるので、見た目の印象も、手にしたときの質感も別物。
白い化粧土の下に黒い素地が透ける白いピジョンカップに比べると、黒いピジョンカップは表面の色味の個体差はあまりないように思います。
どれも一見すると鋳物のような重厚な仕上がり。
色の違いや素材の違いだけでなく、白いピジョンカップも、黒いピジョンカップもどちらもそれぞれに個体差があり、サイズ感や形は微妙に違います。
白いピジョンカップを選ぶ際は、黒い素地と白い化粧土のバランスを見て決めましたが、黒いピジョンカップは表面の違いではなく、微妙に異なる形やサイズ感の違いで選びました。
中国茶を楽しむ
ピジョンカップは口がすぼまっていて、お茶の香りを楽しむにもいい形のように思います。
丸みを帯びた器の中にふんわりと香る。
黒い小さなピジョンカップは中国茶を飲むときをイメージして購入。
いつもと違うちょっと特別なお茶を入れるときには、専用の茶器でなくとも、やっぱりちょっと特別な器を使いたい。
久しぶりに柑普茶(がんぷちゃ)を開けました。
乾燥させた蜜柑の皮(陳皮)にぎっしりプーアル茶が詰まったお茶。
中の茶葉に、外側の陳皮を少しちぎって合わせていれるお茶で、陳皮の香りを楽しめるお茶です。
真っ黒な蜜柑の皮と黒いピジョンカップの雰囲気がなんだか似ているような気がして、この器で飲みたくなりました。
サイズ選びと色選び
お茶用に小さな黒いピジョンカップを買いましたが、せっかくの耐熱素材の器なら、薬膳壺蒸しスープ用に大きな黒いピジョンカップを買えばよかったかな?と、使ってみて感じました。
使って気付くこともありますね。
ですが、ピジョンカップの手に馴染む丸みと可愛らしさが好きで、白とは全く異なる魅力のある黒いピジョンカップも、やっぱり、お茶を飲むときにも使いたい器。
カップの中身が同じでも、カップが違えば、印象も飲むときの気持ちも変わります。
使う人によって様々な用途に使えるフリーカップ。
琺瑯のような白と鋳物のような黒。
どちらもそれぞれに魅力的な器。
大きなサイズのピジョンカップはカフェオレやスープカップにもちょうどいい大きさ。
黒いピジョンカップもサイズ違いで揃えたくなりました。
コメント