フィンランドで買った生地
2014年にフィンランドに行ったときに購入したマリメッコの生地でメンズシャツを縫いました。
紫色の地に縦線が幾千も描かれた生地です。
マリメッコのファクトリーショップで購入したテキスタイルのうちの1つ。
フィンランド旅行の約1ヵ月後この生地の山から1着のメンズシャツを縫い、そして、約9年後に2着目が完成。
とても気の長いハンドメイドの時間になりました。
marimekko FUJIWO ISHIMOTO
テキスタイルは石本藤雄さんデザイン(2002年)の《 SADE 》。
テキスタイルの耳のプリントは、洗濯表示マークも含めて裏ヨークに使用。
《 ©MARIMEKKO OYJ SUOMI-FINLAND FUJIWO ISHIMOTO 2002 : “SADE” 100% CO 》
そのままシャツの品質表示になってます。
雨模様のメンズシャツ
フィンランド語の《 SADE 》の意味は《 雨 》。
しとしとと静かに降っているのか、土砂降りの雨なのか。
背中のヨークは斜めに打ち付ける風の強い日の雨?
車のフロントガラスに当たる雨粒の流れかもしれない。
布目の向きによっても、布の動きによっても、雨の降り方が変わる。
降り方は見る人の心の状態によっても変わりそう。
雨で曇った窓の内側から見ているような。
テキスタイルのデザインに想像力が掻き立てられました。
生地を裁ち、仕上げていく過程が楽しかったです。
動きのデザイン
石本藤雄氏デザインのテキスタイルでシャツを縫うのは、スコープ別注の《 HIRAHIRA 》につづいて2着目。
昨年、《 HIRAHIRA 》で縫ったこのシャツを主人がずいぶん気に入っていたので、今年は《 SADE 》で縫いました。
ヒラヒラも雨も、形が定まらずに舞う様子が表現されていて、柔らかに動くテキスタイルのデザインにぴったりだと、生地購入から9年も経って、ようやく今、感じています。
テキスタイルがデザインされてから20年以上も経つというのに、今、この瞬間もいいテキスタイルだと思う。
雨の形のひとつ。
形にするまでにずいぶん長い時間がかかってしまいましたが、楽しいソーイングの時間でした。
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