聘珍樓の中秋月餅
もうすぐ中秋の名月。
お月様を模した黄色く丸い卵黄が入った大きな月餅を買いました。
塩漬けの卵黄を真ん中に入れ、皮で餡をくるみ、薄く形を整えて焼き型に詰め、じっくり焼かれた月餅。
聘珍樓の中秋月餅二種類です。
刻印文字は【聘】と【聘珍樓】。
焼き型のデザインだけでなく、中身の餡も違います。
蓮の実の白あんと小豆の黒あん
【聘】は、蓮の実の白あん。
蓮の実餡と塩漬け卵黄が入った【蛋黄蓮蓉中秋月餅(蓮の実あん月餅)】。
2023中秋節 中秋月餅「蛋黄蓮蓉中秋月餅」(塩漬卵黄入 蓮の実あん月餅) | 聘珍樓 聘珍楼
【聘珍樓】は、小豆の黒あん。
黒あんと塩漬け卵黄が入った【蛋黄豆沙中秋月餅(黒あん月餅)】。
2023中秋節 中秋月餅 「蛋黄豆沙中秋月餅」(塩漬卵黄入 黒あん月餅) | 聘珍樓 聘珍楼
アヒルの卵の黄身の塩漬け丸ごと一個
どちらの月餅にもアヒルの卵の黄身の塩漬けが丸ごと一個入ってます。
直径約7.5cm、厚さ約3.5cm、約170g。
中秋節に食べる月餅は、団らんや円満の象徴でもあり、切り分けて食べる大サイズ。
黒あんに包まれた黄色い卵黄は夜空に浮かぶお月様のようです。
美しい月と思い出の味
塩漬け卵黄入りの月餅の存在を知ったのは、2011年の中秋節。
中秋節は春節に次ぐ中国二番目の伝統的な祝日で、月餅は中秋節に欠かせない食べ物。
2011年の中秋節のころに香港に行ったとき、そこかしこで売られていたのが特大の卵黄入り月餅でした。
今でも中秋節が近づいて思い出すのは、お土産で買ってきた香港の月餅。
生まれて初めて月餅を美味しいと思った懐かしい記憶です。
翌年は中秋節に台湾に行き、月を見ました。(2011年の中秋の名月は9月12日、2012年は9月30日でした。)
もう10年以上も前のことですが、祝日の中秋節は人出が多く混雑していて、夜景の美しい場所や展望台に人が集まって月を愛でていたことを思い出します。
花より団子
中秋節のころに思い出されるのは、旅先の夜空に浮かぶ月と、月を愛でる人たちと、香港の月餅と台湾のお茶の美味しさ。
味覚や嗅覚で刻まれた記憶は、香りと味わいで想起される。
ただの食いしん坊とも言えますが。
花より団子です。
中秋節には黒あんの月餅よりも、蓮の実あんの月餅を食べたくなるのも、台湾茶を飲みたくなるのも、思い出のためかしら?
2023年の中秋の名月は9月29日
今年の中秋の名月(中秋節)は9月29日(金)。
中秋の名月は旧暦の8月15日の夜に見える月のことで、新暦では秋分の日前の新月を1日目として、15日目を中秋とするため、年によって日付は変動。
当日のお天気がどうなるかは分かりませんが、月のような卵黄入りの月餅を味わいたいと思ってます。
夜空に月が見えなくても、餡の中にはしっかり卵黄が浮かんでます。
蓮の実餡の【蛋黄蓮蓉中秋月餅】を2個、小豆の餡の【蛋黄豆沙中秋月餅】を1個購入したので、残り1個の蓮の実あん月餅を食べる予定。
月が雲に隠れても、思い出の味を味わえば、思い出の美しい月がよみがえる、はず。
思い出話に花を咲かせたいと思います。
久しぶりに食べた聘珍樓の月餅はやはりとても美味しかった。
いまの季節だけの蛋黄月餅は特別な味わいです。
2023中秋節 中秋月餅「蛋黄蓮蓉中秋月餅」(塩漬卵黄入 蓮の実あん月餅) | 聘珍樓 聘珍楼
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