【グスタフスベリ】買って良かった?復刻版とヴィンテージの違いと魅力【Stig Lindberg 】

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復刻版を買いました

先月の楽天スーパーセールでスティグ・リンドベリのデザインしたグスタフスベリ陶磁器の復刻版を購入しました。

2022年3月

ヴィンテージ食器とは確かな違いがありますが、元のデザインの存在感はしっかり受け継がれています。


【復刻版】 グスタフスベリ ベルソ(ベルサ) マグ GUSTAVSBERG Bersa

長い間、復刻版については、ヴィンテージ食器との形状の違いや柄のバランスに違和感を感じていたのですが、初めてグスタフスベリのヴィンテージ食器を購入してから10年が経ち、考え方も変化。

ヴィンテージと復刻版を一緒に使うものいいものですね。

復刻版を使い始めて1カ月ほど経って、感じ方も変わりました。

プルーヌスとチュールチュールの復刻版プレートは本当に買って良かったと思っています。


【復刻版】 グスタフスベリ プルーヌス 494-03 プレート 18cm GUSTAVSBERG Prunus

ヴィンテージの魅力と愛用品

スティグ・リンドベリのヴィンテージ食器には、形と柄のバランスに魅力を感じています。

ベルサなら、小さく丸いカップに、小さな緑の葉が並んでいるから可愛らしい。

サリックスなら、細長く小さなカップに、細長く繊細な葉が隙間なく並んでいるから美しい。

2022年3月 関連記事:https://wagacoco.com/202203arabia-mainio-sarastus-2/

小さなカップの形状と柄のバランスも、植物のモチーフもとても好きです。

2016年にスティグ・リンドベリの生誕100年を記念して日本でも開催されたリンドベリ展でも、柄によって異なる形の小さなコーヒーカップ&ソーサーがとても印象的でした。

2016年10月

一堂に会すると、柄と形状のバランスの良さが良く分かります。

スティグ・リンドベリがデザインした食器はやはりとても魅力的です。

初めての北欧ヴィンテージ BERSA

初めてスティグ・リンドベリのヴィンテージ食器を買ったのはまだインテリアのブログを始める前の2012年。

2013年にインテリアを見直していくためにダイニングの現状を記事にしたときには、カップボードに収納しているお気に入りのコーヒーとティーセットとして紹介していました。

2013年3月

アンティーク食器の Onlyone shopさんで買ったベルサのコーヒーカップ&ソーサー2客とティーカップ&ソーサー1客です。

ベルサは今も昔も変わらずに好きです。

9年で変わったことも多いですが、好きな物は変わらないものですね。

細長い葉が並ぶ SALIX

サリックスのコーヒーカップ&ソーサーは2016年に軽井沢の北欧インテリアのお店”NATUR”で購入。

2016年9月

”柳”を意味する”Salix”。

細長い柳の葉が描かれています。

2016年9月 GUSTAVSBERG SWEDEN BENPORSLIN SALIX

1954-1965年に製造されていた、Stig Lindberg のデザイン、BiBi Berger が絵付けを手掛けたシリーズ。

ボーンチャイナ(BENPORSLIN)の小さなカップ&ソーサーです。


北欧ヴィンテージ Bibi Breger グスタフスベリ サリックス ブラック コーヒーカップ&ソーサーGUSTAFSBERG Salix

棒が並んだ SPISA RIBB

スピサ・リブのコーヒーカップ&ソーサーは2016年にリンドベリ展で展示を見た後に購入しました。

2016年10月

スウェーデン語で”食べる”を意味する”Spisa”と”棒”を意味する”Ribb”。

2016年10月 GUSTAVSBERG SWEDEN BENPORSLIN SPISA RIBB

SPISA RIBB(1955-1960)は、SALIX(1954-1965)と同時期に製造されていたシリーズで、バックスタンプのデザインも似ています。

リンドベリ展でも展示されていました。

2016年10月

1955年にスウェーデンで開催された博覧会”H55”(ヘルシングボルイ国際博覧会 Helsingborg Expo 1955)で耐熱性調理器具シリーズ”テルマ”と組み合わせるテーブルウェアとして紹介され、1960年まで製造されていたシリーズのコーヒーカップ&ソーサーです。

サリックスもスピサ・リブも、今でも大切に使っています。

創業当時からの製造方法

グスタフスベリの正規輸入代理店でもあるKOTTEさんでブルーアスターの復刻版プレートを購入した際、グスタフスベリのブランドを紹介するカードが一緒に届きました。

小さな写真付きの解説です。

2022年3月


GUSTAFSBERG (グスタフスベリ) BLUE ASTER ブルーアスター プレート18cm 復刻版

GUSTAVSBERG(グスタフスベリ)とは

1825年スウェーデンのストックホルムに設立されたグスタフスベリ。
芸術家のウィルヘルム・コーゲはじめスティグ・リンドベリ、リサ・ラーソンなど素晴らしいデザイナーにより、個性豊かでミッドセンチュリーの象徴的なテーブルウェアを数多く生み出しました。
現代のラインも当時の設備を活用しながら、ひとつひとつ手作りに近い製法で作られているので、大量に生産されるものとは異なりひとつひとつ表情の違う温かみのある製品に仕上がっています。

KOTTE ブランド紹介カードより

同じサイズのプレートでも、柄の違いだけでなく、ひとつひとつの厚みや重量感にも違いがあります。

公式通販サイト”KOSTA BODA ONLINE STORE”として、楽天市場では”KOTTE”としてスウェーデンのブランドを中心に販売しているお店なので、グスタフスベリについての解説も丁寧でした。

GUSTAVSBERG 製品の魅力/特徴

創業当時からの製造方法を今に引き継ぎ、窯を修理しながら、当時の原材料を最大限に使って生産しているため、柄プリントの角度や間隔、色彩の濃淡などが微妙に異なります。
また、製造工程において、製品の外・内側への染料の飛び散りや柄プリントのにじみ、ズレ、小さなペイントの剝がれなどが生じている場合がございます。
表面や高台に一部釉薬がかかっておらずザラつきや小さな突起がある場合もございますがスウェーデンと日本での入荷時検品において品質基準をクリアしたものです。
また、裏面のブランドロゴ<バックスタンプ>は手仕事の証としてひとつずつ職人さんが手作業で押しているのでぜひ風合いをお楽しみください。

KOTTE ブランド紹介カードより

復刻版バックスタンプ

手作業で押されたバックスタンプにも個体差があります。

バックスタンプのデザインは少し異なるものもありますが(”GUSTAFSBERG Made in Sweden Benporslin”と”GUSTAFSBERG MADE IN GUSTAVSBERG SWEDEN Benporslin”)、復刻版はシリーズによる違いはありません。

ヴィンテージのバックスタンプとの違い

ヴィンテージのバックスタンプはシリーズによる区別もあります。

スティグ・リンドベリの代表的なデザインのひとつでもあるベルサのヴィンテージは裏面のデザインもベルサです。

また、ヴィンテージのティーカップ&ソーサーは磁器(ボーンチャイナ BENPORSLIN)ではなく硬質陶器(クリームウェア FLINTGODS)であることもバックスタンプから分かります。

柄プリントの違い

ヴィンテージと復刻版には形や色の違い、形の変化に応じた柄プリントの変化もあります。

写真では違いが分かりにくいですが、色も違っていて、ヴィンテージのベルサは鮮やかな緑色で、復刻版はやや落ち着いた緑色です。

器の形が変われば、柄の角度や間隔も変わり、印象も変わります。

創業当時からの製造方法を引き継いでいても、器の形状、柄プリントの角度や間隔、色の濃淡が異なっていては、似て非なるもの。

復刻版とヴィンテージとではやはり違いがあります。

ですが、それぞれの違いや変化を楽しめるのも、長く愛され続けているデザインだからこその楽しみ方ですね。

復刻版 買って良かった?

グスタフスベリで昔からの製造方法でひとつひとつ丁寧に作られたカップ&ソーサーとしては、サリックス レッドもブルーアスターもどちらも買って良かったです。

綺麗なティーカップ&ソーサーが気に入っています。

2022年3月 関連記事:https://wagacoco.net/202203whiteday-pierreherme/

ですが、スティグ・リンドベリの余白も含めたデザインとしては、ヴィンテージのイメージに近いシリーズの復刻版を選べばよかったかもしれません。

ブルーアスターならコーヒーカップ&ソーサー。

ティーカップ&ソーサーなら、サリックスではなく、スピサ・リブを、ブルーアスターではなく、プルーヌスを。


GUSTAFSBERG (グスタフスベリ) RIBB リブ ティーカップ&ソーサー 復刻版

GUSTAFSBERG (グスタフスベリ) PRUNUS プルヌス ティーカップ&ソーサー 復刻版

復刻版とヴィンテージは違うものだと理解した上で購入したけれど、実際に暮らしの中で使ってみて、思った以上に自分自身がスティグ・リンドベリの元のデザインが好きなのだと気づきました。

ヴィンテージを使っていなければ気にならなかったのかもしれませんが、復刻版ベルサの色味も気になり、自分のリンドベリのデザインに対する思い入れの強さに驚いています。

復刻版を使ってみて改めて気付いたことです。


【復刻版】 グスタフスベリ ブルーアスターティーカップ&ソーサー GUSTAVSBERG Blue Aster

18cmプレートがいい

ヴィンテージとの違いに意識が向いてしまうカップ&ソーサーとは異なり、プレートの柄プリントの角度や間隔は気になりませんでした。

小さな18cmプレートは小さな柄がバランスよく感じられます。


【復刻版】 グスタフスベリ サリックス レッド ティーカップ&ソーサー + プレート 18cm GUSTAVSBERG Salix Red

サリックスに限らず、復刻版のプレートはどれもとても気に入りました。

ヴィンテージでも人気のプルーヌスは、復刻版でも十分に魅力的。

復刻版を使ってみたら、ヴィンテージのカップ&ソーサーが欲しくなってしまいました。

ベルサの色味が違うように、プルーヌスの色味の違いも知りたい。

スティグ・リンドベリがデザインした当時を知りたくなる魅力的なデザインです。


グスタフスベリ Gustavsberg プルーヌス/Prunu/ コーヒーカップ&ソーサー ヴィンテージ スティグリンドベリ

チュールチュールは使って良さを実感できるプレートでした。

何気ないお菓子が可愛らしく見える。

購入を迷っていたチュールチュールでしたが、すっかりお気に入りです。


【復刻版】 グスタフスベリ チュールチュール プレート 18cm GUSTAVSBERG Turtur

復刻版を使ってみて感じたのは、元のデザインが持つ魅力がいまも引き継がれていることと、復刻版では超えられないヴィンテージの確かな魅力があること。

リンドベリがデザインした形と柄のバランスは、デザイン当時のものが美しく、だからこそ、時を超えて愛されているのだと感じました。

復刻版とヴィンテージのそれぞれの特徴を理解した上で、どちらも大切に使っていきたいと思っています。

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